- SESの年収が低い最大の原因は「多重下請け構造」と「低い還元率」
- 同じスキルでも企業選びで年収100〜200万円の差がつく
- 高還元SES企業への転職やフリーランス転向で年収アップが可能
同じスキル・同じ経験年数でも、SES企業の選び方だけで年収100〜200万円の差がつきます。 200社以上のSES企業を分析してきた採用担当の経験から断言しますが、「SESだから年収が低い」のではなく、年収が低くなる構造に気づかず対策していないことが本当の原因です。
この記事では、SESの年収が低くなる5つの原因を構造的に解説し、それぞれに対する即実践できる年収アップ戦略を紹介します。
理由1:多重下請け構造による中抜き
SES業界最大の問題が多重下請け構造です。エンドクライアントが支払う月単価が100万円でも、2次請け・3次請けと商流が深くなるほど中間マージンが差し引かれ、エンジニアに届く金額は大幅に減少します。
| 商流 | エンジニアの所属企業が受け取る額 |
|---|---|
| 1次請け(元請け直) | 85〜95万円 |
| 2次請け | 70〜80万円 |
| 3次請け | 55〜65万円 |
| 4次請け以降 | 50万円以下 |

対策:商流の浅い企業を選ぶ
転職時に「御社はどの商流で案件を受けていますか?」と確認しましょう。1次請け・2次請けまでの案件が中心の企業を選ぶことで、同じスキルでも年収が大きく変わります。
理由2:還元率が低い
SES企業がエンジニアに支払う給与は、クライアントからの売上に対する「還元率」で決まります。業界の還元率は**60%〜80%**と幅広く、この差が年収に直結します。
月単価70万円の場合の年収差
還元率60%:年収504万円 / 還元率75%:年収630万円 → 差額126万円
対策:還元率を公開している企業を選ぶ
還元率を明示している企業は、エンジニアへの還元意識が高い傾向にあります。目安として還元率70%以上の企業を選びましょう。
理由3:スキルアップの機会が限られる
SESの案件によっては、テストや運用保守など単調な業務ばかりを担当させられることがあります。スキルが伸びなければ単価も上がらず、年収は停滞します。
対策:案件選択権のある企業を選ぶ
案件選択権がある企業なら、自分のキャリアプランに合った案件を選べます。面接時に「案件は自分で選べますか?」「断ることはできますか?」と確認しましょう。
理由4:単価交渉をしていない
多くのSESエンジニアは、自分の月単価を知らないまま働いています。単価を知らなければ交渉もできず、年収は上がりません。
対策:自分の単価を把握し、定期的に交渉する
まずは自社の営業担当に自分の月単価と還元率を確認しましょう。市場相場と比較して低い場合は、具体的な実績や資格を根拠に交渉します。
単価交渉は契約更新のタイミング(3ヶ月〜6ヶ月ごと)が最も効果的です。新しい資格の取得や、プロジェクトでの成果を数字で示せると説得力が増します。
理由5:市場価値の高いスキルを持っていない
レガシー技術(COBOL、VB.NETなど)のみのスキルセットでは、案件の選択肢が限られ、単価も上がりにくい傾向にあります。
対策:需要の高いスキルを身につける
2026年現在、特に高単価が期待できるスキルは以下の通りです:
- クラウド(AWS / GCP / Azure)
- コンテナ技術(Docker / Kubernetes)
- Go / Rust / TypeScript
- AI・機械学習(Python / PyTorch)
- セキュリティ関連
年収アップのためのアクションプラン
現状把握(今すぐ)
自分の月単価・還元率・商流を確認する
市場調査(1週間以内)
SES BASEなどで同スキルの案件相場を調べる
スキルアップ開始(1ヶ月以内)
需要の高い技術の学習を開始する
交渉 or 転職(3〜6ヶ月以内)
単価交渉を行うか、高還元企業への転職を検討する
よくある質問
まとめ
SESの年収が低くなるのは、多重下請け・低還元率・スキル停滞・交渉不足・スキルミスマッチの5つが主な原因です。逆に言えば、これらを一つずつ解消していけば、SESでも十分な年収を得ることは可能です。
まずは自分の現在の単価と還元率を確認し、市場相場と比較することから始めましょう。
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