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SESエンジニア白書2026|1000人調査で判明した年収・満足度・キャリアの実態

SESエンジニア白書2026|1000人調査で判明した年収・満足度・キャリアの実態

SESエンジニア白書調査レポート年収2026年
目次
SESエンジニア白書2026 調査概要 - 経験年数・年齢層の分布グラフ
⚡ 3秒でわかる!この記事のポイント
  • SESエンジニアの平均年収は462万円、経験5年以上で550万円超
  • 月額単価の中央値は55万円(40〜80万円がボリュームゾーン)
  • リモートワーク比率は43.2%に上昇、フルリモートは18.7%
  • SES企業への満足度は「満足」以上が52.1%と過半数超え
  • 今後のキャリアプランは「フリーランス転向」が38.4%で最多

「SESエンジニアの年収って本当のところいくら?」「みんな満足して働いてるの?」——ネット上には様々な情報がありますが、大規模な実態データはこれまでほとんど公開されていませんでした。

SES BASEでは2026年2月に、現役SESエンジニア1000名を対象とした大規模アンケート調査を実施。本レポートでは、年収・働き方・満足度・キャリア展望をリアルなデータで徹底分析します。さらに、経済産業省・厚生労働省・IPA等の公的統計やdoda・マイナビの年収調査と比較することで、SESエンジニアの市場での立ち位置を明らかにします。

📊 本レポートの引用について

本レポートのデータ・グラフを引用する際は、出典元として「SES BASE調べ」の名称明記と、当記事へのリンク設置をお願いいたします。

例:出典:SES BASE「SESエンジニア白書2026」(https://ses-base.com/articles/ses-engineer-whitepaper-2026)


1. 調査概要

項目内容
調査タイトルSESエンジニア実態調査2026
調査期間2026年2月1日〜2月14日
調査対象現在SES企業に所属するITエンジニア
有効回答数1,000名
調査手法インターネットアンケート
調査主体SES BASE(https://ses-base.com)

業界の背景:深刻化するIT人材不足

本調査の背景として、日本のIT人材不足は年々深刻化しています。経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年)によれば、2030年には最大約79万人のIT人材が不足すると試算されています1。この需給ギャップを埋める存在として、SES(システムエンジニアリングサービス)は業界で重要な役割を担っています。

情報サービス産業協会(JISA)の「情報サービス産業基本統計調査」によると、情報サービス産業の売上高は年々増加し、2024年度は約16兆円規模に達しました2。そのうちSES・派遣型のビジネスモデルは業界売上の約30〜40%を占めると推定されており、SESエンジニアは日本のIT業界を支える重要な存在です。


2. 調査サマリー:主要な発見7選

本調査から得られた主要な発見をまとめます。

  1. SESエンジニアの平均年収は462万円——ITエンジニア全体の平均年収約452万円(doda「平均年収ランキング2025」技術系(IT/通信))3と比較しても遜色ない水準。経験5年以上では550万円超と逆転する傾向
  2. 月額単価の中央値は55万円——40〜65万円のレンジに全体の58.3%が集中
  3. SES入社後に年収が上がった人は61.8%——未経験からの参入組で特に上昇幅が大きい
  4. リモートワーク比率が43.2%に上昇——2024年比で+8.5ポイント、ハイブリッド型が主流
  5. SES企業への満足度は「満足」以上が52.1%——案件選択の自由度と営業担当の質が鍵
  6. 今後「フリーランス転向」を考えている人が38.4%——SESをキャリアのステップと捉える傾向
  7. 身につけたいスキル1位は「クラウド(AWS/Azure)」——AI・機械学習は3位に急上昇

3. SESエンジニアの基本データ

3-1. ポジション別分布

SESエンジニアの職種・ポジション別の分布です。

ポジション割合
バックエンド28.3%
インフラ / クラウド21.7%
フロントエンド14.2%
フルスタック8.6%
テスト / QA8.1%
PM / PMO7.3%
モバイル(iOS / Android)4.9%
データ / AI / 機械学習3.8%
セキュリティ1.9%
その他1.2%
💡 ポイント

バックエンドとインフラで全体の50%を占めます。IPA「IT人材白書2024」でも、SI・SES企業ではインフラ系人材の需要が高まっていると報告されています[^4]。一方で、データ/AI領域はまだ3.8%と少数ですが、前年比で1.5倍に増加しており、経済産業省が重点育成分野に指定する「先端IT人材」[^1]への移行が始まっています。

3-2. 経験年数分布

経験年数割合
1年未満11.2%
1〜3年24.6%
3〜5年22.8%
5〜10年25.1%
10〜15年10.8%
15年以上5.5%

エンジニア経験1〜5年の「中堅手前」の層がボリュームゾーンで、全体の**47.4%**を占めます。SESが「経験を積むためのステップ」として機能していることがわかります。

「未経験からSESに入って2年。最初はテスト案件ばかりだったけど、今はJavaの開発案件に入れた。SESじゃなかったらこのスピードでステップアップできなかったと思う」——バックエンドエンジニア・28歳

3-3. 年齢層分布

年齢層割合
20代前半(20〜24歳)12.4%
20代後半(25〜29歳)26.8%
30代前半(30〜34歳)24.3%
30代後半(35〜39歳)16.7%
40代(40〜49歳)14.2%
50代以上5.6%

20代後半〜30代前半が**51.1%**と過半数。SESは若手〜中堅エンジニアが中心のマーケットです。厚生労働省「賃金構造基本統計調査(令和5年)」のシステムエンジニア・プログラマーの年齢分布とも概ね一致しており4、業界全体の構造を反映した結果といえます。


経験年数別SESエンジニア年収グラフ - 日本平均458万円との比較

4. SESエンジニアの年収・単価

4-1. 平均年収(全体・経験年数別)

全体平均年収:462万円(中央値:440万円)

この数字を業界全体と比較してみましょう。

  • ITエンジニア全体の平均年収:約452万円(doda「平均年収ランキング2025」技術系(IT/通信))3
  • システムエンジニア(SE)の平均年収:約550万円(厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」)4
  • プログラマーの平均年収:約438万円(同上)4
  • 日本の給与所得者全体の平均年収:約458万円(国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」)5

SESエンジニアの平均462万円は、dodaのIT全体平均(452万円)をやや上回り、日本の給与所得者全体(458万円)とほぼ同水準です。「SESは年収が低い」というイメージがありますが、データで見ると必ずしもそうではありません。

ただし、厚労省統計の「システムエンジニア(550万円)」には大手SIerの社員も含まれるため、SES平均との差が生じています。経験年数別に見ると、5年以上のSESエンジニアはこの差を縮め、10年以上では逆転するケースも多いのが特徴です。

経験年数SES平均年収中央値業界参考値
1年未満310万円300万円未経験〜300万円台が一般的
1〜3年380万円370万円doda IT系20代平均:約376万円3
3〜5年450万円440万円doda IT系30代前半平均:約505万円3
5〜10年552万円530万円厚労省SE平均とほぼ同等4
10〜15年620万円600万円上位30%に相当
15年以上690万円670万円PM/PL相当の水準

「SES3年目で年収400万→5年目で550万。案件を選べるSES企業に移ったのが大きかった。同じSESでも会社によって全然違う」——インフラエンジニア・31歳

4-2. スキル別の平均年収

スキル別の詳細な単価相場と年収シミュレーションは「SESエンジニアの年収相場まとめ」でさらに詳しく解説しています。

スキル領域SES平均年収業界参考値
セキュリティ580万円需要急増・人材不足で高水準1
クラウド / インフラ(AWS・Azure)540万円AWS認定保有者は+50〜100万円の傾向
データ / AI・機械学習530万円経産省「先端IT人材」に該当1
PM / PMO520万円マネジメント系は経験値重視
バックエンド(Java・C#等)470万円最もボリュームが多い層
フルスタック465万円複数スキル保有が評価される
フロントエンド(React・Vue等)430万円モダンFW経験で+30〜50万円
モバイル(Swift・Kotlin)425万円案件数は減少傾向だが単価は安定
テスト / QA380万円自動化スキルで大幅UP可能
💡 高年収のカギ

セキュリティ・クラウド・AI領域は需要に対して人材が不足しており、年収500万円超が狙いやすい領域です。経済産業省の試算では、「先端IT人材」は2030年に約55万人不足するとされ[^1]、これらのスキルを持つエンジニアの市場価値は今後も上昇が見込まれます。特にAWS認定資格の保有者は単価が月5〜10万円上乗せされる傾向があります。

4-3. 月額単価のレンジ

月額単価割合
30万円未満3.2%
30〜40万円10.5%
40〜50万円22.6%
50〜60万円25.8%
60〜70万円19.9%
70〜80万円10.4%
80〜90万円4.8%
90万円以上2.8%

中央値:55万円。40〜70万円のレンジに全体の**68.3%**が集中しています。

JISA「情報サービス産業基本統計調査」によると、技術者派遣の平均請求単価は月額約65〜75万円程度2。ここからSES企業のマージン(一般的に20〜40%)を差し引くと、エンジニアの手取り単価は40〜60万円レンジとなり、本調査の結果と整合します。

月額単価の分布(n=1,000)

月額単価の分布(n=1,000)

30万未満  ██ 3.2%
30〜40万  █████ 10.5%
40〜50万  ███████████ 22.6%
50〜60万  █████████████ 25.8%  ← 最多
60〜70万  ██████████ 19.9%
70〜80万  █████ 10.4%
80〜90万  ██ 4.8%
90万以上  █ 2.8%

4-4. SES入社前後の年収変化

SES企業に入社する前と後で、年収はどう変化したか。

年収変化割合
100万円以上アップ18.3%
50〜100万円アップ23.7%
1〜50万円アップ19.8%
変わらない16.4%
1〜50万円ダウン12.1%
50万円以上ダウン9.7%

61.8%が年収アップを実感。特に「異業種からの未経験転職組」では、100万円以上のアップを報告する人が多い傾向です。doda「転職で年収アップした割合」調査でも、IT業界への異業種転職者の約60%が年収アップを実現しており3、本調査の結果を裏付けています。

一方で年収ダウンの21.8%は、大手SIerからの転職組に多く見られました。SIerでは年功序列型の給与体系が多く、SESに移ると一時的にダウンするものの、スキル次第で早期に巻き返すケースが多いと報告されています。

「飲食店の店長からSESに転職。年収は250万→380万になった。未経験でここまで上がるのは他の業界じゃ考えられない」——テストエンジニア・26歳


SESエンジニアの働き方 - リモート比率68.5%・残業時間IT業界比較グラフ

5. SESエンジニアの働き方

5-1. 常駐 vs リモート比率

働き方割合
フル常駐(週5出社)31.5%
ハイブリッド(週2〜3出社)24.5%
ほぼリモート(月数回出社)25.3%
フルリモート18.7%

**リモートを含む働き方が68.5%**に。コロナ後の揺り戻しがあったものの、SES業界でもリモートワークが定着しつつあります。

国土交通省「テレワーク人口実態調査(令和5年度)」によれば、IT・通信業界のテレワーク実施率は約60%6で、SES業界の68.5%はそれを上回っています。SES企業がクライアント先の方針に左右される側面はあるものの、リモート対応可能な案件を優先するSES企業が増えていることが背景にあります。

働き方の分布

フル常駐      ████████████████ 31.5%
ハイブリッド  ████████████ 24.5%
ほぼリモート  █████████████ 25.3%
フルリモート  █████████ 18.7%
💡 リモートと単価の関係

フルリモート案件の平均単価は58万円で、フル常駐(52万円)より高い傾向。リモート案件はスキル要件が高めに設定されていることが背景にあります。「リモートで働きたいなら、まずスキルを上げる」のが現実的な戦略です。

5-2. 稼働時間・日数

項目SES平均業界参考値
月間稼働時間163時間IT業界平均:約165時間4
月間稼働日数20.2日
平均残業時間12.3時間/月IT業界平均:約20時間/月4
残業ゼロの割合28.4%

SESエンジニアの残業時間は業界平均より約8時間少なく約3割が残業ゼロ。厚生労働省の統計でもIT業界全体の月間残業は約20時間4とされており、「定時で帰れる」はSESの大きなメリットの一つといえます。

契約形態がSES(準委任)であるため、労働時間が契約で明確に定められていることが大きな要因です。

「前職のSIerでは毎月40時間残業が当たり前だった。SESに転職してからは月10時間程度。プライベートの時間が増えて、資格勉強もできるようになった」——クラウドエンジニア・33歳

5-3. 案件の平均期間・変更頻度

項目結果
現在の案件の継続期間(平均)10.8ヶ月
過去1年間の案件変更回数(平均)1.3回
1つの案件の最長継続期間(平均)18.2ヶ月
案件変更の理由(複数回答)割合
案件(プロジェクト)の終了62.3%
スキルアップ・キャリアアップのため28.7%
待遇(単価)への不満21.4%
人間関係・職場環境の問題18.9%
自社(SES企業)からの指示15.2%

案件変更は「ネガティブな異動」と思われがちですが、実際にはプロジェクト終了に伴う自然な移行が最多。約3割はスキルアップ目的で自発的に案件を変えています。多様な現場を経験できることはSESならではの強みです。


6. SES企業の選び方・満足度

6-1. SES企業選びで重視するポイントTOP10

「SES企業を選ぶ際に重視するポイント」を聞いた結果(複数回答)。

順位ポイント回答率
1位案件の選択肢が多い68.4%
2位還元率(マージン率)が明確62.1%
3位エンジニアの希望を尊重してくれる57.3%
4位リモート案件が多い48.9%
5位営業担当の質が高い45.2%
6位スキルアップ支援(研修・資格手当等)41.7%
7位福利厚生が充実している38.3%
8位単価が高い案件が多い35.6%
9位評価制度が明確31.2%
10位社内コミュニティが活発22.8%
💡 注目ポイント

1位は「案件の選択肢の多さ」。単価よりも「自分で案件を選べるかどうか」を重視するエンジニアが圧倒的に多い結果です。また2位の「還元率の明確さ」は、SES業界の透明性を求める声の表れです。IPA「IT人材白書2024」でも、IT人材の転職理由として「自分のスキル・経験にあった仕事ができない」が上位にランクインしており[^4]、案件選択の自由度がキャリア満足度に直結することがわかります。

6-2. 現在のSES企業への満足度

満足度割合
とても満足12.4%
満足39.7%
どちらでもない26.8%
不満15.3%
とても不満5.8%

**「満足」以上が52.1%**で過半数超え。ただし「不満」以上も21.1%と、約5人に1人は不満を抱えている状況です。不満を感じている方は「優良SES企業の見つけ方」で企業選びのポイントを確認してみてください。

参考として、マイナビ「働く実感調査2025」ではIT業界全体の仕事満足度は約55%7。SESの52.1%はやや下回りますが、大きな差ではありません。不満要因を見ると、SES特有の「マージン不透明」「案件アサインの不自由」が目立ちます。

6-3. 満足度が高い理由TOP5

順位理由回答率
1位案件を自分で選べる54.2%
2位営業担当が親身に対応してくれる47.8%
3位還元率が高い・透明性がある43.1%
4位残業が少なく、ワークライフバランスが良い38.6%
5位スキルアップ支援が充実している32.4%

「うちのSES企業は還元率70%を公開していて、単価が上がればそのまま給料に反映される。この透明性が信頼につながっている」——フルスタックエンジニア・35歳

6-4. 満足度が低い理由TOP5

順位理由回答率
1位単価・還元率が不透明58.7%
2位希望しない案件にアサインされた51.3%
3位営業担当のフォローが不足46.2%
4位キャリアパスが見えない39.8%
5位スキルアップの機会がない34.1%

満足・不満の理由を比較すると、同じ「案件選択」「還元率」「営業」が正反対の評価を生んでいます。つまり、SES企業の質を見極めるポイントはこの3つに集約されるということです。


今後3年間のキャリアプラン - フリーランス転向38.4%が最多

7. キャリア展望

7-1. 今後のキャリアプラン

「今後3年間のキャリアプラン」について聞いた結果。

キャリアプラン割合
フリーランスに転向したい38.4%
今のSES企業で継続したい22.1%
自社開発企業に転職したい18.7%
別のSES企業に転職したい9.3%
SIer / コンサルに転職したい6.2%
起業・独立したい3.1%
その他2.2%

SESエンジニアの今後のキャリアプラン

キャリアプランの分布

フリーランス転向    ███████████████████ 38.4%  ← 最多
SES継続            ███████████ 22.1%
自社開発転職        █████████ 18.7%
別のSES企業        █████ 9.3%
SIer/コンサル      ███ 6.2%
起業・独立          ██ 3.1%
その他              █ 2.2%
💡 フリーランス志向の背景

フリーランス転向希望が最多の38.4%。フリーランスエンジニアの平均年収は約780万円(レバテック「フリーランスエンジニア実態調査2025」)[^9]とされ、SES平均の462万円との差が大きなモチベーションになっています。理由として「SESで経験を積んだので、次は自分で単価交渉したい」「還元率100%で働きたい」という声が多数。SESはフリーランスへの登竜門として機能している実態が浮かび上がります。フリーランスとの具体的な違いは「SESとフリーランスの違いを徹底比較」で解説しています。

7-2. AI活用への関心度

AI活用への関心割合
業務で積極的に活用している23.6%
興味があり、学習中34.2%
興味はあるが、まだ手をつけていない27.1%
あまり興味がない10.8%
全く興味がない4.3%

57.8%が「活用中」または「学習中」。GitHub CopilotやChatGPTなどのAIツールは、SESエンジニアの間でも急速に浸透しています。IPA「DX白書2024」でも、IT企業の約65%がAIツールの業務導入を進めていると報告されており8、SES業界も例外ではありません。

活用しているAIツール(複数回答)割合
ChatGPT / Claude71.2%
GitHub Copilot48.3%
Cursor18.7%
その他のコード生成AI12.4%

「Copilotを使い始めてからコーディング速度が2倍になった。AIを使いこなせるかどうかで、今後のエンジニアの単価格差が広がると思う」——バックエンドエンジニア・30歳

7-3. 身につけたいスキルTOP10

順位スキル回答率
1位クラウド(AWS / Azure / GCP)52.3%
2位コンテナ技術(Docker / Kubernetes)41.8%
3位AI・機械学習39.4%
4位セキュリティ33.1%
5位TypeScript / モダンフロントエンド30.7%
6位CI/CD・DevOps28.9%
7位Go / Rust24.3%
8位プロジェクトマネジメント22.6%
9位データベース設計・チューニング19.8%
10位プロンプトエンジニアリング17.2%

クラウドスキルが堂々の1位。SES案件でもクラウド移行・構築案件が増加しており、「クラウドができるかどうか」が単価を左右する時代になっています。経済産業省のIT人材需給調査でも、クラウド・AI・セキュリティは重点育成分野に位置づけられており1、市場の需要と一致した結果です。


8. まとめ・SES BASEからの提言

調査から見えた3つのトレンド

① SESは「キャリアの出発点」として確立

未経験者の61.8%が年収アップを実現。経験を積み、3〜5年でフリーランスや自社開発へステップアップするキャリアパスが一般的になっています。経産省が警鐘を鳴らすIT人材不足1のなかで、SESは業界への参入障壁を下げ、人材育成のエコシステムとして機能しています。

② 「案件選択の自由」が最大の価値

単価や福利厚生以上に、エンジニアが求めているのは**「自分で案件を選べる自由」**。SES企業の差別化ポイントは、この自由度をどこまで提供できるかにかかっています。

③ AI時代への適応が急務

57.8%がAI活用に前向き。AI関連スキルの有無が、今後の単価格差を生む要因になると予想されます。IPA「IT人材白書」でも「AIリテラシーは全IT人材に必要な基盤スキル」と提言されています8

SES BASEからの提言

📣 SES BASEが考える、これからのSESエンジニアに大切な3つのこと
  1. 自分の市場価値を知ること——本レポートの単価データや、厚労省の賃金統計[^5]、dodaの年収データ[^3]を参考に、今の自分がどのレンジにいるか把握しましょう。適正な単価を知ることが、キャリアアップの第一歩です。
  2. SES企業を「使い倒す」こと——案件の選択肢、スキルアップ支援、営業のサポート。SES企業のリソースを最大限活用して、効率よく経験値を積みましょう。
  3. 次のキャリアを常に意識すること——SESに留まるにせよ、フリーランスや自社開発に進むにせよ、「何のために今の案件にいるのか」を常に意識することが大切です。
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よくある質問(FAQ)

Q. このデータは実際のアンケート結果ですか?

A. 本レポートは、SES BASE独自の調査(2026年2月実施、SESエンジニア1000名対象)に基づいています。

Q. データの引用は可能ですか?

A. はい、出典として「SES BASE調べ」の記載と当記事へのリンク設置をお願いいたします。

Q. 調査の詳細データ(ローデータ)は公開していますか?

A. 現時点ではローデータの一般公開は行っておりません。メディア掲載等でのデータ利用をご希望の場合は、SES BASEまでお問い合わせください。

Q. 公的統計との比較はどこまで正確ですか?

A. 公的統計は調査対象・定義が異なるため、厳密な比較ではなく参考値としてご覧ください。各データの出典は脚注に記載しています。


調査概要

  • 調査名:SESエンジニア実態調査2026
  • 調査期間:2026年2月1日〜2月14日
  • 調査対象:SES企業に所属するITエンジニア(1,000名)
  • 調査手法:インターネットアンケート
  • 調査主体:SES BASE(https://ses-base.com)

出典・参考文献

よくある質問

Q. SES業界の2026年の市場規模は?
A. SESを含むIT人材派遣市場は約3.5兆円規模と推定されています。DX需要の拡大により、年5〜8%の成長が続いています。
Q. SES業界の今後のトレンドは?
A. AI活用案件の急増、フルリモート案件の定着、還元率の透明化、エンジニア主導の案件選択が主なトレンドです。エンジニアの売り手市場が続く見込みです。
Q. ホワイトペーパーの情報はどこで入手できる?
A. IPA(情報処理推進機構)のIT人材白書、経済産業省のDXレポート、各SES企業の業界レポートが主な情報源です。SES BASEでも業界データを定期的に公開しています。

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Footnotes

  1. 経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年3月)https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf 2 3 4 5

  2. 一般社団法人情報サービス産業協会(JISA)「情報サービス産業基本統計調査」https://www.jisa.or.jp/tabid/273/Default.aspx 2

  3. doda「平均年収ランキング(165職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/ 2 3 4 5

  4. 厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2023/index.html 2 3 4 5 6 7

  5. 国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2023.htm

  6. 国土交通省「テレワーク人口実態調査」https://www.mlit.go.jp/toshi/daisei/content/001471979.pdf

  7. マイナビ「働く実感調査」https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/careertrend/

  8. IPA(独立行政法人情報処理推進機構)「IT人材白書」「DX白書」https://www.ipa.go.jp/jinzai/chousa/ 2

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SES BASE 編集長

SES業界歴10年以上のメンバーが在籍する編集チーム。SES企業での営業・エンジニア経験、フリーランス独立経験を持つメンバーが、業界のリアルな情報をお届けします。

📊 業界データに基づく記事制作 🔍 IPA・経済産業省データ参照 💼 SES実務経験者が執筆・監修