- Codex CLIがChat Completions APIからResponses APIに完全移行
- コンテキストコンパクション機能で大規模コード変更の精度が向上
- 既存の設定ファイル更新だけで移行可能 — 手順を解説
「Codex CLIをアップデートしたらAPI周りの設定が変わった?」「Responses APIって何が違うの?」
2026年初頭、OpenAIはCodex CLIのバックエンドをChat Completions APIからResponses APIへ完全移行しました。この変更により、マルチターン会話の効率化やツール連携の強化など、開発体験が大幅に向上しています。
この記事では、Codex CLI完全攻略シリーズEp.15として、Responses APIへの移行背景から具体的な設定方法、トラブルシューティングまで解説します。
- Chat Completions APIからの変更点
- Responses APIの設計思想と利点
- 具体的な移行手順
- GPT-5.2/5.3モデルの新機能活用法
- よくあるエラーと対処法
Codex CLIのResponses API移行とは

Chat Completions APIからの変更点
従来のCodex CLIは、OpenAIのChat Completions API(/v1/chat/completionsエンドポイント)を使用していました。Responses APIへの移行により、以下の点が変更されています。
| 項目 | Chat Completions API | Responses API |
|---|---|---|
| エンドポイント | /v1/chat/completions | /v1/responses |
| 会話管理 | クライアント側でメッセージ履歴を管理 | サーバー側でセッション管理 |
| ツール呼び出し | function calling | 統合ツールシステム |
| コンテキスト管理 | 手動でトークン管理 | 自動コンパクション |
| ストリーミング | SSE形式 | 改善されたSSE形式 |
最大の違いは、会話の状態管理がサーバー側で行われるようになった点です。これにより、長時間のコーディングセッションでもコンテキストが効率的に管理されます。
Responses APIの設計思想と利点
Responses APIは、「エージェント的な使い方を前提とした設計」がなされています。
- ステートフルセッション: サーバー側で会話状態を保持し、クライアントの負荷を軽減
- 統合ツールシステム: ファイル操作・シェル実行・Web検索を統一的なインターフェースで提供
- 自動コンテキスト管理: トークン上限に近づくと自動でコンテキストをコンパクション
これにより、Codex CLIはより長時間の自律的な作業を安定して実行できるようになりました。
GPT-5.2 / GPT-5.3 Codexモデルの特徴
コンテキストコンパクション
GPT-5.2以降のCodexモデルには、コンテキストコンパクション機能が内蔵されています。
従来は長い会話になるとコンテキストウィンドウの上限に達し、古い情報が失われていました。コンパクション機能では、重要な情報(変更したファイルの内容、未完了のタスク等)を優先的に保持しながら、不要な情報を圧縮します。
これにより、以下のような大規模タスクが1セッションで完了可能になりました。
- 100ファイル以上のリファクタリング
- 複数パッケージにまたがる依存関係の更新
- テスト生成→実行→修正の反復ループ
大規模コード変更への最適化
GPT-5.3 Codexモデルは、大規模なコードベースの理解と変更に特化しています。
- リポジトリ全体の構造理解: ファイル間の依存関係を正確に把握
- 一貫性のある変更: 関連する複数ファイルを整合性を保って変更
- テスト意識: 変更に伴うテストの更新・追加を自動で提案
Responses APIへの移行手順
設定ファイルの更新
Codex CLIを最新版にアップデートすれば、基本的にResponses APIが自動で使用されます。
# Codex CLIのアップデート
npm install -g @openai/codex@latest
# バージョン確認
codex --version
# v2.x.x 以降であればResponses API対応
設定ファイル(~/.codex/config.json)で明示的にAPIバージョンを指定することも可能です。
{
"api": {
"version": "responses",
"model": "gpt-5.3-codex",
"maxContextTokens": 200000
},
"session": {
"persistent": true,
"compactionStrategy": "smart"
}
}
カスタムモデル利用者の対応
Azure OpenAI ServiceやカスタムエンドポイントでCodex CLIを利用している場合は、追加の設定が必要です。
{
"api": {
"baseUrl": "https://your-instance.openai.azure.com",
"version": "responses",
"apiVersion": "2026-02-01",
"deployment": "gpt-5.3-codex"
}
}
Azure OpenAI ServiceのResponses API対応はAPIバージョン2026-02-01以降で利用可能です。
Responses APIを活かした実践ワークフロー
マルチターン会話の効率化
Responses APIのステートフルセッションにより、セッションIDを使った会話の継続が容易になりました。
# セッションを開始
codex --session "refactoring-project-x"
# 別のターミナルから同じセッションに接続
codex --resume "refactoring-project-x"
これにより、作業を中断して再開する場合も、コンテキストが完全に保持されます。SES現場で複数タスクを並行して進める際に特に便利です。
ツール連携の強化パターン
Responses APIの統合ツールシステムにより、外部ツールとの連携がよりスムーズになりました。
# MCP(Model Context Protocol)サーバーとの連携
codex --mcp-server "http://localhost:3000/mcp"
# 複数のツールを同時利用
codex --tools "file,shell,web,mcp"
トラブルシューティング
移行時のよくあるエラーと対処法
エラー1: API version not supported
Error: The specified API version is not supported
→ Codex CLIを最新版にアップデートしてください。npm install -g @openai/codex@latest
エラー2: Session expired
Error: Session has expired or been invalidated
→ Responses APIのセッションにはタイムアウトがあります。設定で session.timeout を調整するか、--resume で新しいセッションを開始してください。
エラー3: カスタムエンドポイントでの接続エラー
→ Azure OpenAI Serviceの場合、APIバージョンが 2026-02-01 以降であることを確認してください。
出典: OpenAI公式ブログ「Introducing the Responses API」(2025年12月)によると、Responses APIへの移行によりCodex CLIのタスク完了率が15%向上したとのデータが報告されています。
まとめ:Responses APIで最新の開発体験を
Responses APIへの移行は、Codex CLIの開発体験を大幅にアップグレードするものです。
移行のメリットまとめ
- コンテキスト管理の自動化: 大規模タスクも1セッションで完了
- セッション継続: 作業の中断・再開がシームレスに
- ツール連携の強化: MCP等の外部ツールとスムーズに連携
- GPT-5.3の性能を最大活用: コンパクション・大規模コード変更に対応
設定ファイルの更新だけで移行できるため、今すぐ最新版にアップデートすることをおすすめします。
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