- AgentCoreはBedrock上でAIエージェントを構築・運用するためのフルマネージド基盤
- 従来のBedrock AgentsからランタイムとRAGパイプラインが大幅に強化
- AgentCore関連のSES案件単価は月額85〜120万円、2026年で急成長中
「Bedrock AgentCoreと従来のBedrock Agentsの違いがわからない」「AIエージェント開発を始めたいが、AWSでの構築方法がわからない」「AgentCore案件の需要は本当にあるのか」
Amazon Bedrock AgentCoreは、AWS上でAIエージェントを構築・デプロイ・運用するためのフルマネージド基盤です。従来のBedrock Agentsから大幅に機能強化され、エージェントランタイム・ナレッジベース・ガードレールを統合した包括的なプラットフォームに進化しています。
この記事では、AWS完全攻略シリーズEp.27として、AgentCoreの基礎から実践的な構築例、SES案件としての需要動向までを解説します。
- Bedrock AgentCoreの概要と従来版との違い
- コア機能と構成要素
- 金融分析エージェントの構築例
- SES案件の需要・単価・必要スキル
Amazon Bedrock AgentCoreとは?

Bedrock AgentCoreの概要とGA時期
Amazon Bedrock AgentCoreは、2025年のAWS re:Inventで発表され、**2026年初頭にGA(一般提供)**となった、AWSのAIエージェント構築プラットフォームです。
AWS公式ドキュメントによると、AgentCoreは以下の特徴を持っています:
- フルマネージド — インフラ管理不要でエージェントを構築・運用
- マルチモデル対応 — Claude、Llama、Titanなど複数のFMに対応
- 統合プラットフォーム — ランタイム・ナレッジベース・ガードレールを一元管理
- AWS統合 — Lambda、DynamoDB、S3など既存のAWSサービスと密結合
従来のBedrock Agentsとの違い
AgentCoreは従来のBedrock Agentsから以下の点が強化されています:
| 機能 | Bedrock Agents(旧版) | AgentCore(新版) |
|---|---|---|
| ランタイム | 固定ワークフロー | 動的オーケストレーション |
| RAG | 基本的なRAG | 高度なRAGパイプライン(ハイブリッド検索) |
| ガードレール | 基本フィルタリング | カスタムポリシー + PII自動検出 |
| マルチエージェント | 非対応 | エージェント間協調をネイティブサポート |
| コード実行 | 非対応 | サンドボックス内でのコード実行 |
| 監視 | CloudWatchのみ | 統合ダッシュボード + トレース |
AWS Bedrock生成AIガイドで、Bedrockの基礎を解説しています。
AIエージェント開発の全体像
AgentCoreを使ったAIエージェント開発は、以下の流れで進めます:
- 基盤モデルの選択 — タスクに適したFMを選ぶ
- ナレッジベースの構築 — 社内データをベクトルDBに格納
- アクショングループの定義 — エージェントが実行可能な操作を定義
- ガードレールの設定 — 安全性と品質のルールを設定
- テスト・デプロイ — プレイグラウンドでテスト後、本番デプロイ
AgentCoreのコア機能と構成要素
エージェントランタイムとオーケストレーション
AgentCoreのランタイムは、ReAct(Reasoning + Acting)パターンをベースとした動的オーケストレーションを提供します:
ユーザー入力
↓
┌──────────────────────────────────┐
│ AgentCore ランタイム │
│ │
│ ① 推論(Reasoning) │
│ → 次のアクションを決定 │
│ ② 行動(Acting) │
│ → ツール実行 / KB検索 / API呼出 │
│ ③ 観察(Observation) │
│ → 結果を確認、次の行動を判断 │
│ ④ ループ or 完了 │
└──────────────────────────────────┘
↓
最終回答
ナレッジベースとRAGパイプライン
AgentCoreのナレッジベースは、ハイブリッド検索(ベクトル検索 + キーワード検索)に対応しています:
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| データソース | S3, Confluence, SharePoint, Web Crawler |
| チャンキング | 固定長、セマンティック、階層的 |
| ベクトルDB | OpenSearch Serverless, Aurora PostgreSQL, Pinecone |
| 検索方式 | ベクトル検索、キーワード検索、ハイブリッド |
| リランキング | Cohere Rerank によるスコア再計算 |
ガードレールによるセキュリティ制御
ガードレールはAIの出力を制御する安全装置です:
- コンテンツフィルタ — 不適切な内容の生成をブロック
- トピック制限 — 業務外のトピックへの回答を制限
- PII検出 — 個人情報の自動マスキング
- ハルシネーション防止 — ナレッジベースに基づかない回答を抑制
- カスタムポリシー — 業界固有のルールを定義可能
実践:金融分析エージェントの構築例
具体的な例として、金融レポートを分析して投資判断を支援するエージェントを構築します。
ステップ1:基盤モデルの選択と設定
import boto3
bedrock_agent = boto3.client('bedrock-agent', region_name='us-east-1')
# エージェントの作成
response = bedrock_agent.create_agent(
agentName='financial-analyst',
foundationModel='anthropic.claude-sonnet-4-20250514',
instruction="""
あなたは金融分析の専門家です。
企業の財務レポートを分析し、投資判断に必要な情報を提供します。
回答には必ず根拠となるデータを含めてください。
投資の最終判断は人間が行うことを明記してください。
"""
)
ステップ2:ナレッジベースの構築
# ナレッジベースの作成(S3上の財務レポートをインデックス化)
kb_response = bedrock_agent.create_knowledge_base(
name='financial-reports-kb',
knowledgeBaseConfiguration={
'type': 'VECTOR',
'vectorKnowledgeBaseConfiguration': {
'embeddingModelArn': 'arn:aws:bedrock:us-east-1::foundation-model/amazon.titan-embed-text-v2'
}
},
storageConfiguration={
'type': 'OPENSEARCH_SERVERLESS',
'opensearchServerlessConfiguration': {
'collectionArn': 'arn:aws:aoss:us-east-1:123456789012:collection/xxxxx',
'fieldMapping': {
'vectorField': 'embedding',
'textField': 'text',
'metadataField': 'metadata'
}
}
}
)
ステップ3:アクショングループの定義
# アクショングループの定義(株価取得、財務指標計算)
bedrock_agent.create_agent_action_group(
agentId=agent_id,
actionGroupName='financial-tools',
actionGroupExecutor={
'lambda': 'arn:aws:lambda:us-east-1:123456789012:function:financial-tools'
},
apiSchema={
'payload': json.dumps({
'openapi': '3.0.0',
'paths': {
'/stock-price': {
'get': {
'summary': '銘柄の現在の株価を取得',
'parameters': [{'name': 'symbol', 'in': 'query', 'required': True}]
}
},
'/financial-ratios': {
'get': {
'summary': '企業の財務指標(PER/PBR/ROE等)を計算',
'parameters': [{'name': 'symbol', 'in': 'query', 'required': True}]
}
}
}
})
}
)
ステップ4:テストとデプロイ
# Bedrock Agentのテスト(AWS CLI)
aws bedrock-agent-runtime invoke-agent \
--agent-id "XXXXXXXXXX" \
--agent-alias-id "YYYYYYYYYY" \
--session-id "test-session-001" \
--input-text "トヨタ自動車の最新財務レポートを分析して、投資判断のポイントを教えてください"
SES案件としてのBedrock AgentCore需要【2026年】
案件の種類と求められるスキル
AgentCore関連のSES案件は急速に増加しており、主に以下の種類があります:
| 案件タイプ | 内容 | 求めるスキル |
|---|---|---|
| RAG構築案件 | 社内文書を使ったQ&Aシステム構築 | Python, ベクトルDB, Bedrock |
| エージェント開発案件 | 業務自動化エージェントの構築 | Python, Lambda, API設計 |
| 基盤構築案件 | Bedrock環境のIaC化 | Terraform, CloudFormation |
| 移行案件 | 既存Bedrock AgentsからAgentCoreへの移行 | 旧版・新版の両方の知識 |
関連資格(AWS ML Engineer Associate)
AgentCore案件で評価される資格:
- AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate — 最も直結する資格
- AWS Certified Solutions Architect – Associate — インフラ設計の基礎証明
- AWS Certified Developer – Associate — Lambda/API開発スキルの証明
単価レンジと将来性
| ポジション | 月額単価 | 年収換算 |
|---|---|---|
| AgentCore開発エンジニア | 85〜110万円 | 1,020〜1,320万円 |
| RAG/ML エンジニア | 90〜120万円 | 1,080〜1,440万円 |
| Bedrock基盤構築エンジニア | 80〜100万円 | 960〜1,200万円 |
SES生成AI案件単価2026で、AI関連案件の単価動向を詳しく紹介しています。
必須スキルと学習ロードマップ
Python + LangChain / LlamaIndex
AgentCore開発のベースとなるスキル:
- Python — Bedrock SDK(boto3)の操作
- LangChain — エージェントフレームワークの理解
- LlamaIndex — RAGパイプラインの構築
AWSサービス連携(Lambda / DynamoDB / S3)
AgentCoreと連携する主要AWSサービス:
- Lambda — アクショングループの実行環境
- DynamoDB — セッション管理、状態保持
- S3 — ナレッジベースのデータソース
- OpenSearch Serverless — ベクトル検索
- CloudWatch — モニタリング
AWS Lambda サーバーレスガイドも参考にしてください。
MLOpsとCI/CDの基礎
本番運用に必要なMLOps知識:
- モデルバージョニング — 基盤モデルの更新管理
- A/Bテスト — エージェントの品質比較
- モニタリング — レスポンス品質の継続的な監視
- CI/CDパイプライン — エージェントのデプロイ自動化
AWS SageMaker MLガイドでも、MLOpsの基礎を解説しています。
まとめ|Bedrock AgentCoreでAIエージェント案件を掴もう
Amazon Bedrock AgentCoreは、AWSエコシステムでAIエージェントを構築・運用する最も体系的なプラットフォームです。
この記事のポイントをおさらい:
- AgentCoreは従来のBedrock Agentsから動的オーケストレーション・ハイブリッドRAG・マルチエージェントが強化
- 金融分析エージェントのような実践的なAIシステムをフルマネージドで構築可能
- SES案件の月額単価は85〜120万円で、2026年は急成長中の分野
- Python + AWSサービス連携 + 資格取得がキャリアパスの鍵
- まずはナレッジベース(RAG)構築から始めるのが最もスムーズ
AIエージェント開発はSESエンジニアにとって大きなキャリアチャンスです。AgentCoreのスキルを身につけて、高単価AI案件に参画しましょう。
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