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AWS Bedrock AgentCore入門|AIエージェント開発と案件需要

AWS Bedrock AgentCore入門|AIエージェント開発と案件需要

AWSBedrockAgentCoreAIエージェント
目次
⚡ 3秒でわかる!この記事のポイント
  • AgentCoreはBedrock上でAIエージェントを構築・運用するためのフルマネージド基盤
  • 従来のBedrock AgentsからランタイムとRAGパイプラインが大幅に強化
  • AgentCore関連のSES案件単価は月額85〜120万円、2026年で急成長中

「Bedrock AgentCoreと従来のBedrock Agentsの違いがわからない」「AIエージェント開発を始めたいが、AWSでの構築方法がわからない」「AgentCore案件の需要は本当にあるのか」

Amazon Bedrock AgentCoreは、AWS上でAIエージェントを構築・デプロイ・運用するためのフルマネージド基盤です。従来のBedrock Agentsから大幅に機能強化され、エージェントランタイム・ナレッジベース・ガードレールを統合した包括的なプラットフォームに進化しています。

この記事では、AWS完全攻略シリーズEp.27として、AgentCoreの基礎から実践的な構築例、SES案件としての需要動向までを解説します。

この記事でわかること
  • Bedrock AgentCoreの概要と従来版との違い
  • コア機能と構成要素
  • 金融分析エージェントの構築例
  • SES案件の需要・単価・必要スキル

Amazon Bedrock AgentCoreとは?

Bedrock AgentCoreアーキテクチャ

Bedrock AgentCoreの概要とGA時期

Amazon Bedrock AgentCoreは、2025年のAWS re:Inventで発表され、**2026年初頭にGA(一般提供)**となった、AWSのAIエージェント構築プラットフォームです。

AWS公式ドキュメントによると、AgentCoreは以下の特徴を持っています:

  • フルマネージド — インフラ管理不要でエージェントを構築・運用
  • マルチモデル対応 — Claude、Llama、Titanなど複数のFMに対応
  • 統合プラットフォーム — ランタイム・ナレッジベース・ガードレールを一元管理
  • AWS統合 — Lambda、DynamoDB、S3など既存のAWSサービスと密結合

従来のBedrock Agentsとの違い

AgentCoreは従来のBedrock Agentsから以下の点が強化されています:

機能Bedrock Agents(旧版)AgentCore(新版)
ランタイム固定ワークフロー動的オーケストレーション
RAG基本的なRAG高度なRAGパイプライン(ハイブリッド検索)
ガードレール基本フィルタリングカスタムポリシー + PII自動検出
マルチエージェント非対応エージェント間協調をネイティブサポート
コード実行非対応サンドボックス内でのコード実行
監視CloudWatchのみ統合ダッシュボード + トレース

AWS Bedrock生成AIガイドで、Bedrockの基礎を解説しています。

AIエージェント開発の全体像

AgentCoreを使ったAIエージェント開発は、以下の流れで進めます:

  1. 基盤モデルの選択 — タスクに適したFMを選ぶ
  2. ナレッジベースの構築 — 社内データをベクトルDBに格納
  3. アクショングループの定義 — エージェントが実行可能な操作を定義
  4. ガードレールの設定 — 安全性と品質のルールを設定
  5. テスト・デプロイ — プレイグラウンドでテスト後、本番デプロイ

AgentCoreのコア機能と構成要素

エージェントランタイムとオーケストレーション

AgentCoreのランタイムは、ReAct(Reasoning + Acting)パターンをベースとした動的オーケストレーションを提供します:

ユーザー入力

┌──────────────────────────────────┐
│  AgentCore ランタイム              │
│                                   │
│  ① 推論(Reasoning)              │
│    → 次のアクションを決定           │
│  ② 行動(Acting)                 │
│    → ツール実行 / KB検索 / API呼出 │
│  ③ 観察(Observation)            │
│    → 結果を確認、次の行動を判断     │
│  ④ ループ or 完了                 │
└──────────────────────────────────┘

最終回答

ナレッジベースとRAGパイプライン

AgentCoreのナレッジベースは、ハイブリッド検索(ベクトル検索 + キーワード検索)に対応しています:

機能説明
データソースS3, Confluence, SharePoint, Web Crawler
チャンキング固定長、セマンティック、階層的
ベクトルDBOpenSearch Serverless, Aurora PostgreSQL, Pinecone
検索方式ベクトル検索、キーワード検索、ハイブリッド
リランキングCohere Rerank によるスコア再計算

ガードレールによるセキュリティ制御

ガードレールはAIの出力を制御する安全装置です:

  • コンテンツフィルタ — 不適切な内容の生成をブロック
  • トピック制限 — 業務外のトピックへの回答を制限
  • PII検出 — 個人情報の自動マスキング
  • ハルシネーション防止 — ナレッジベースに基づかない回答を抑制
  • カスタムポリシー — 業界固有のルールを定義可能

実践:金融分析エージェントの構築例

具体的な例として、金融レポートを分析して投資判断を支援するエージェントを構築します。

ステップ1:基盤モデルの選択と設定

import boto3

bedrock_agent = boto3.client('bedrock-agent', region_name='us-east-1')

# エージェントの作成
response = bedrock_agent.create_agent(
    agentName='financial-analyst',
    foundationModel='anthropic.claude-sonnet-4-20250514',
    instruction="""
    あなたは金融分析の専門家です。
    企業の財務レポートを分析し、投資判断に必要な情報を提供します。
    回答には必ず根拠となるデータを含めてください。
    投資の最終判断は人間が行うことを明記してください。
    """
)

ステップ2:ナレッジベースの構築

# ナレッジベースの作成(S3上の財務レポートをインデックス化)
kb_response = bedrock_agent.create_knowledge_base(
    name='financial-reports-kb',
    knowledgeBaseConfiguration={
        'type': 'VECTOR',
        'vectorKnowledgeBaseConfiguration': {
            'embeddingModelArn': 'arn:aws:bedrock:us-east-1::foundation-model/amazon.titan-embed-text-v2'
        }
    },
    storageConfiguration={
        'type': 'OPENSEARCH_SERVERLESS',
        'opensearchServerlessConfiguration': {
            'collectionArn': 'arn:aws:aoss:us-east-1:123456789012:collection/xxxxx',
            'fieldMapping': {
                'vectorField': 'embedding',
                'textField': 'text',
                'metadataField': 'metadata'
            }
        }
    }
)

ステップ3:アクショングループの定義

# アクショングループの定義(株価取得、財務指標計算)
bedrock_agent.create_agent_action_group(
    agentId=agent_id,
    actionGroupName='financial-tools',
    actionGroupExecutor={
        'lambda': 'arn:aws:lambda:us-east-1:123456789012:function:financial-tools'
    },
    apiSchema={
        'payload': json.dumps({
            'openapi': '3.0.0',
            'paths': {
                '/stock-price': {
                    'get': {
                        'summary': '銘柄の現在の株価を取得',
                        'parameters': [{'name': 'symbol', 'in': 'query', 'required': True}]
                    }
                },
                '/financial-ratios': {
                    'get': {
                        'summary': '企業の財務指標(PER/PBR/ROE等)を計算',
                        'parameters': [{'name': 'symbol', 'in': 'query', 'required': True}]
                    }
                }
            }
        })
    }
)

ステップ4:テストとデプロイ

# Bedrock Agentのテスト(AWS CLI)
aws bedrock-agent-runtime invoke-agent \
  --agent-id "XXXXXXXXXX" \
  --agent-alias-id "YYYYYYYYYY" \
  --session-id "test-session-001" \
  --input-text "トヨタ自動車の最新財務レポートを分析して、投資判断のポイントを教えてください"

SES案件としてのBedrock AgentCore需要【2026年】

案件の種類と求められるスキル

AgentCore関連のSES案件は急速に増加しており、主に以下の種類があります:

案件タイプ内容求めるスキル
RAG構築案件社内文書を使ったQ&Aシステム構築Python, ベクトルDB, Bedrock
エージェント開発案件業務自動化エージェントの構築Python, Lambda, API設計
基盤構築案件Bedrock環境のIaC化Terraform, CloudFormation
移行案件既存Bedrock AgentsからAgentCoreへの移行旧版・新版の両方の知識

関連資格(AWS ML Engineer Associate)

AgentCore案件で評価される資格:

  • AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate — 最も直結する資格
  • AWS Certified Solutions Architect – Associate — インフラ設計の基礎証明
  • AWS Certified Developer – Associate — Lambda/API開発スキルの証明

単価レンジと将来性

ポジション月額単価年収換算
AgentCore開発エンジニア85〜110万円1,020〜1,320万円
RAG/ML エンジニア90〜120万円1,080〜1,440万円
Bedrock基盤構築エンジニア80〜100万円960〜1,200万円

SES生成AI案件単価2026で、AI関連案件の単価動向を詳しく紹介しています。

必須スキルと学習ロードマップ

Python + LangChain / LlamaIndex

AgentCore開発のベースとなるスキル:

  • Python — Bedrock SDK(boto3)の操作
  • LangChain — エージェントフレームワークの理解
  • LlamaIndex — RAGパイプラインの構築

AWSサービス連携(Lambda / DynamoDB / S3)

AgentCoreと連携する主要AWSサービス:

  • Lambda — アクショングループの実行環境
  • DynamoDB — セッション管理、状態保持
  • S3 — ナレッジベースのデータソース
  • OpenSearch Serverless — ベクトル検索
  • CloudWatch — モニタリング

AWS Lambda サーバーレスガイドも参考にしてください。

MLOpsとCI/CDの基礎

本番運用に必要なMLOps知識:

  • モデルバージョニング — 基盤モデルの更新管理
  • A/Bテスト — エージェントの品質比較
  • モニタリング — レスポンス品質の継続的な監視
  • CI/CDパイプライン — エージェントのデプロイ自動化

AWS SageMaker MLガイドでも、MLOpsの基礎を解説しています。

まとめ|Bedrock AgentCoreでAIエージェント案件を掴もう

Amazon Bedrock AgentCoreは、AWSエコシステムでAIエージェントを構築・運用する最も体系的なプラットフォームです。

この記事のポイントをおさらい:

  • AgentCoreは従来のBedrock Agentsから動的オーケストレーション・ハイブリッドRAG・マルチエージェントが強化
  • 金融分析エージェントのような実践的なAIシステムをフルマネージドで構築可能
  • SES案件の月額単価は85〜120万円で、2026年は急成長中の分野
  • Python + AWSサービス連携 + 資格取得がキャリアパスの鍵
  • まずはナレッジベース(RAG)構築から始めるのが最もスムーズ

AIエージェント開発はSESエンジニアにとって大きなキャリアチャンスです。AgentCoreのスキルを身につけて、高単価AI案件に参画しましょう。

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SES BASE 編集長

SES業界歴10年以上のメンバーが在籍する編集チーム。SES企業での営業・エンジニア経験、フリーランス独立経験を持つメンバーが、業界のリアルな情報をお届けします。

📊 業界データに基づく記事制作 🔍 IPA・経済産業省データ参照 💼 SES実務経験者が執筆・監修